トルコのガラタサライと離れてからはしばらく彼に間する情報が無かった。
ワールドカップロシア大会が終わってからもうすでに数ヶ月は経っていただろう。
いったいその間、長友佑都はどういう心境で過ごしていたのだろうか?
そんな時突然ヤフーニュースのトップに長友移籍のニュースが報じられた。しかもそのクラブを見て驚いたし、嬉しかった。
なぜなら移籍が決まったクラブはあの名門マルセイユだったからだ。
マルセイユと言えばサッカーをやってた人なら絶対に知っている強豪クラブで、鮮やかなチームカラーの水色のユニフォームが魅力的だ。中学のころマルセイユのユニフォームを着た友達がうらやましかったのを思わず思い出してしまった。
そんなあこがれのマルセイユに長友佑都が移籍したのは8月の終わりだった。
でも長友佑都だったら他のクラブからのオファーがあってもおかしくないし、
「またイタリアに戻ることもできたんじゃないか?」
「なんでフランスのマルセイユなんだろう?」と思うようになった。
そこで、ぼくはぼくなりに考えてみることにした。そして
「長友佑都がマルセイユを選んだ理由を3つ考察することができた」
その3つの理由(ワケ)を深掘りしてみる。
理由① マルセイユというチーム環境にある
マルセイユは昨シーズンリーグ2位。リーグ優勝9回、
チャンピオンズリーグ優勝1回のヨーロッパ主要5大リーグの中でもトップのクラブである。
フランスといえばパリサンジェルマンかマルセイユ。というかその2クラブしか名前がスッと出てこない。
そんな超一流のクラブでレギュラーになることは誰がみても難しいのだ。しかも報道では「長友佑都は控えメンバーとして移籍する」とまで書いてあった。
ぼくから見て、長友佑都は厳しい環境に飛び込んでいくのが好きな選手だと感じる。たとえ初めは控えでベンチにいたとしても地道な練習ほど欠かさない男が長友佑都だ。きっと頭角を現していつの間にかレギュラーとして定着するだろう。
その根拠はこのエピソードでも分かるはずだ。
ぼくも知らなかったけど、長友佑都自身が大学時代に椎間板ヘルニアを発症している。だからお腹周りの筋肉を鍛える必要があった。必然的に体幹を鍛えなければサッカーができない状態だったからトレーニングで乗り越えたんだ。彼が頭角を現し始めたのはこの頃からだった。復帰してからの彼は別人のような存在感で気づけばFC東京へ契約が決まり、大学サッカー部を辞めてプロの道にすすんでいる。
マルセイユとパリサンジェルマンはフランスの2強のクラブだ。
パリサンジェルマンといえば先日のチャンピオンズリーグで惜しくもバイエルンミュンヘンに負けたが、何千何百とあるヨーロッパクラブの中で2番目のクラブである。
そしてパリサンジェルマンにはネイマールとエムバペがいる。紹介しなくても有名すぎる超トッププレイヤーが所属している。長友佑都は普段のリーグ戦でネイマールやエムバペとマッチアップすることになる。となると自身のレベルアップは必須、今までの長友以上に進化することが求められる環境がマルセイユというチーム環境だろう。
理由② CL(チャンピオンズリーグ)出場権というチャンスがある
先ほど上記でも触れたが、昨シーズンリーグ2位のマルセイユにはチャンピオンズリーグの出場権が与えられている。詳しくはサッカーの【UEFAチャンピオンズリーグ】ってどんな大会なの?で解説。
簡単にいうとヨーロッパのサッカークラブのナンバーワンを決める大会に出場できる。この大会は日本だと感覚的には理解しがたいが順番を付けると
国単位だと ①ワールドカップ
②オリンピック
③ユーロみたいな感じだが、
クラブ単位だと ①FIFAクラブワールドカップ(旧トヨタカップ)
②チャンピオンズリーグ
③南米選手権
みたいな順番だと思う。
なのでマルセイユはすでにチャンピオンズリーグの出場権を持っているってこと。
そのメリットは長友佑都が移籍する際にも意識したことだと思っている。
クラブ内でレギュラーを確保すれば、必然的にチャンピオンズリーグに出場できることになるのは選手にとって大きいことだ。
理由③ 長友佑都は永遠のチャレンジャーである
「永遠のチャレンジャー」ってなんかテーマが抽象的すぎるかもしれないけど本当のことだからそのまま書いてみたのだが・・・・・・・・
長友佑都の経歴を紐解いていくとこのチャレンジャーって言葉にうなづけると思うんだが、長友佑都は高校時代は東福岡高校という高校に通っている。
日本の高校サッカーでは超名門で全国大会も何回か制覇している強豪だ。
しかし長友自身は目立った活躍はなくスカウトされるほどの選手ではなかった。そのため彼は指定校推薦で明治大学に入学しサッカーをしている。そこで彼の代名詞である右サイドバックにコンバートされるのだが、椎間板ヘルニアをやってしまう。
一度はサッカーから離れそうになったが、周りの人にも支えられ復帰に励んだ。
ぼくもヘルニアを患っているので分かるのだが、お腹周りの筋肉を重点的に強化する。いわゆる体幹トレーニングだ。
この体幹トレーニングは今の長友の活躍には欠かせないものとなっているが、大学2年で復帰してからは別格のプレーを見せ、それがFC東京の目にとまりプロ契約、日本代表選出とトントン拍子の活躍を見せた。高校時代に無名だった選手が大学在学中にプロサッカー選手に変貌したのだった。
FC東京では開幕戦からレギュラーを勝ち取り、2007年から2011年まで所属。その間にあった2010南アフリカワールドカップでは相手チームのエースキラーとして活躍、その影響は大きかった。イタリアセリエAのチェゼーナからオファーが届いた。
2011年早々チェゼーナに完全移籍がされると、同年7月には5年契約で強豪インテルへ移籍した。
インテル時代には監督交代2回、自身の怪我、4年目にしてキャプテンマークも付けた。
ヨーロッパチャンピオンズリーグのピッチには日本人4人目として出場もした。
ガラタサライでは21回目のリーグ優勝を経験し、自身3度目のワールドカップロシア大会では日本のベスト16入りに大きく貢献した。
あまりにも劇的なスピードで進化し続けてきた結果、長友佑都はものすごい場所まで到達してしまった。
データによると長友は時速30キロで試合中走っている。それほど速いのだ。
無名の高校時代からチャレンジを積み重ねた結果、セリエAインテルのキャプテンにまでなった男が長友佑都だ。
その永遠のチャレンジャーが次の進化の場所に選んだのがマルセイユだった。
それはマルセイユというクラブが自身にとって停滞ではなく、チャレンジできるクラブだったからだ。
【残念!】リーグアン第一節、長友佑都は出場できない。でも4節からは出場できる!
2020~2021シーズンリーグアンはもうすでに開幕しているが、
長友佑都が移籍したのは第2節終了後だった。
第3節は移籍したばかりで出場は無かった。
そして次は第4節かと思いきや、
9月17日28:00~のサンテティエンヌ戦は
コロナの影響で延期された第1節になる。
そのためもともと第1節時点で所属していなかった長友佑都は出場資格がないのだ。
「マジか~~~~!!!!」「凹む~~~~~!!!」って声が聞こえてきす。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
みなさん、第4節を待ちましょう!
そして3節は酒井宏樹を全力で応援しましょ~~~!!!
第4節は9月20日の28:00対戦相手はリールOSCですよ~!
【考察】マルセイユがベストだった3つの理由とそこから得られるものとは?
①マルセイユというチーム環境
②チャンピオンズリーグの出場権がある
③長友佑都が永遠のチャレンジャーだから
・・・熾烈なレギュラー争いからの成長
・・・世界のトップだけが立てるチャンス
・・・いつまでも停滞しない進化
長友佑都34歳。背番号は25。
イタリアに渡って10年目、節目の年である2020年。
フランスの名門マルセイユでの挑戦は始まったばかりだ。
チームメイトの酒井宏樹とともに、日本人サイドバックの競演が見られるのはそう遠くないはずだ。
長友選手の試合結果や情報は毎試合ごとにアップしてくので【海外組】欧州サッカー日本人選手成績一覧もチェックしてみてね。
長友選手とリーグアンの試合が観れるのはダゾーンだけ!!!
コメント